言葉の重み

言葉の重みは事後的に変更される。発した側でも受け取る側でも。

そう言ってはいない

優位な立場の人が言ったら、強い口調でも弱い口調でも、提案でも指示でも、 けっきょく命令として響くと思います。

しかしながら、後から「そうは言ってはいない」という重みの変更ができてしまうのがズルいところです。

そう聞こえてはいない

受け手でもまた、受けとった言葉の印象を事後的に更新してゆけるもので、それもまたズルいところです。

例えば、受けた言葉に「悪意があった」「攻撃された」と記憶の中でそれに肉付けしてゆくことができるのです。

文脈を切断すること

だらだらと続く文脈の中では、言葉の重みは揺らぎつづけるものだと思いますから、

安全に言葉を使いたかったら、いったん句読点を打つことが必要だと思いますよ。