給料を下げてでも転職すべきか・2026
転職で給料アップは「定石」だが、2026年には特殊事情がありそうです。
エンジニアの転職において「給料を下げてはいけない」というのは定石です。私自身も概ね同意なのですが、2026年には年収の大小以上に考慮すべき「特殊事情」が多すぎます。事業会社で働くエンジニアをペルソナとして、この特殊なタイミングにおけるキャリアの選択について考えてみました。
転職だけが給料アップの機会
大前提として、事業会社のエンジニアにとって転職が「給料を上げられる数少ないチャンス」であることは間違いありません。これを活用しないのは、新卒ゴールデンチケットを行使しないのと同じくらいの機会損失である、確かにそう思います。
なぜ社内では給料が上がりにくいのか
なぜ社内では給料が上がりにくいのでしょうか。その背景には、経営層からエンジニアが「職人」として見られているからです。「すでに一人前の職人に対して、これ以上給料を上乗せする理由が見つからない」——これが内部の論理です。事業会社においては、意思決定の積み重ねのようなドメイン特有の時間をより高く評価しても良いと個人的には思いますが。
しかし、2026年は特殊なタイミング
職人とみなされ、私たちもそこにアイデンティティを感じていたかもしれません。一方で、AIがその関係性を揺さぶっていることにも私たちは気づいています。一人前の職人として評価されてきた人には、給料が上がる理由も下がる理由もなかったわけですが、その環境が変わりました。
役割を変化させていく
定石の前提が変化し、給料アップという条件は最優先事項ではなくなりました。私は、2026年には数字以上に考慮すべき点があり、それは以下のような項目だと思います。
- 役割のダイナミズム: 役割の変化を感じられているか、ダイナミックに役割の境界が変化しているか
- 会話のなかの言葉の変化: 会話のなかで、いままでとは違う抽象を扱うようになっているか
これらが、現職にとどまるにしても転職に際しても、キャリア判断の軸になると考えています。なお、いわゆる上流工程の仕事をお薦めしているのではありません。大事なのは、自身で役割の「境界」を更新できる環境かどうかです。
おわりに
役割の境界の変化についてはこちらの資料でも言及しています。(採用イベントの資料なのでその点ご容赦ください)