会社という世界線
2026-07-28
会社はそういう世界線だから―そうして距離を置いてしまうのは、もったいないことだと感じます。
たてつけが変更不可になる
例えば、「お客様は神様です」という「たてつけ」から始まったサービス改善活動が、いつしか疑ってはいけない与件となり、カスハラの根拠となってしまうような場合を考えてください。
ときに、組織では前提が行方不明になります。漠然として見えなくなり、届かなくなり、やがて不可侵となる―これは組織の中で「思考停止の追認」が積み重ねられる結果です。
その「たてつけ」は、目的にあわせて作られただけのものなのですが。
世界線の誕生
影のボスのように不可侵、そのような前提に支配されて、会社は「そういう世界線」というパラレルワールドになります。
経営層がパーパスの声を大きくすると、現場に冷ややかな雰囲気が広がる、そんな光景もまた会社のフィクション化を象徴しています。
ただ、それは楽しい物語ではありませんね。会社は現実で、その結末を受け止めるのも現実の人間なのですから。
世界観を接続する
個人の「世界観」が、組織に欠けてしまっているのだと思います。「世界線」ではなくて「世界観」です。
実際のところ、辞めていく人はたいてい会社との断絶を言います。つまり、結局は会社を別世界としてあきらめたりはしないのです。
個人も、会社も、社会を動かしたいと思っている。現場のリーダーは、個人の「世界観」が会社に接する最もリアルな場所で、手助けをする必要があるのだと思っています。